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男性の妊活について

不妊の原因は女性側だけにあるのではなく、環境ホルモンや日常生活の影響により男性にも不妊の原因があります。最近では、晩婚化が進み、高齢で子どもを持つ父親の数が増えてきており、35才以上の男性は、女性を妊娠させる力が落ちてきますので、男性の妊活外来が増加しております。

男性の不妊はWHO調査で24~48%原因があることが分かっております。

男性不妊の原因

  • 精子をつくる機能に問題がある。
  • 精子が通る通路の問題勃起障害など性行為や射精に問題がある。

中でも精子をつくる機能に関しては、原因不明のことが多く生活習慣を正すことで精子の質が上がる可能性があります。

男性不妊外来でどのような診察をされているのか…

  • 精子が作られる精巣サイズの測定が行われ触診もされます。
  • 硬さや柔らかさ左右の大きさなど不妊に影響する原因を調べていきます。
  • ※睾丸のサイズは「精巣測定器(オーキッドメーター)」で測定します。

睾丸の大きさと不妊の関係

  • 男性側に原因がある場合、勃起障害や射精障害。
  • 精巣のサイズは精子量に比例するため、睾丸の大きさは、不妊外来では、重要なポイントになります。

精子がストックされる副睾丸という場所で、たくさんの精子がそこに詰め込まれています。精巣は体の外にぶら下がっている為、体温より3度低くなっています。

精子が卵子に辿りつくまでの道のり

精子は精巣で作られまして、精細管で74日かけて作られた精子は14日間かけて精管へ移動し、さらに精管を14日間かけて移動します。射精の瞬間、秒速12キロの猛スピードで膣へ向かいます。

精子の男女区別

「X染色体」は女性になる精子、「Y染色体」は、男性になる精子です。「X染色体」は、持久力があり、「Y染色体」は、スピードが速いという特長をもっておりまして、また「Y染色体」は数は約2倍ですが、寿命が短い為、最終的に卵子にたどりつく数に差はありません。

普段、膣内は酸性に保たれている為、酸に弱い精子は99%ここで力尽きてしまいます。排卵期近くになると頸管粘液の分泌によってアルカリ性に変化する為、その1%の精子にだけ受精のチャンスがあります。子宮頸部から子宮には3000個の精子しかたどりつくことができません。

さらにその3000個の精子もまた、たった1つの卵子にたどりつく為に白血球によって命を奪われてしまうのです。卵管の入口を見つけ出し入れるのは、優秀な精子のみです。また卵管の中で、排卵の瞬間まで待機し、いざ排卵になって卵子の中にはたった1つの精子しか入る事ができません。

そういった受精に至るまでの過酷なレースを勝ち抜かなければなりませんので、元気で活発な質の良い「精子」を意識しなければなりません。

健康で元気な男性の方で質の良い精子は、全体の20%と言われています。
妊娠の確率を上げるには、元気で活発な質の良い精子を出し続ける事が大切です。
女性だけが、体質改善をするのではなく男性も体質改善をして、
赤ちゃんのできやすい体にしていかなければなりません。

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