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卵子、卵巣からの旅立ち!

卵子が卵巣から旅立ち、精子と出会い、受精に至るまでの過程を追っていきます。

卵巣の中で成熟した卵子は、卵巣から卵管に向けて放出される。

これが「排卵」だ。

基本的には、排卵は月に1度、左右に1つずつある卵巣の一方で起きる。

排卵は、左右の卵巣で交互に起きることもあれば、同じ卵巣で続けて起きることもある。

 

女性は生涯で約400個の卵子を排卵する。

排卵が近づいてくると、卵巣の一部が盛り上がってくる。

その後、盛り上がった部分が柔らかくなって破裂し、卵子を取り巻く細胞や液体が放出される。

 

そしてやや遅れてその中に卵子が噴出してくる。

卵管の先端部にあるイソギンチャクのような形状の「卵管采」は、卵巣の表面近くをふわふわと動きまわっている。

噴出した卵子はこの卵管采に受け止められ、内部の卵管へと導かれていく。

このあと、卵子は、卵管の中を旅することになるが、自らの力で移動するわけではない。

卵管の表面には、細長い繊毛の生えた細胞があり、その繊毛がむちうつように動くことで、卵管内の分泌液に流れをつくり、

その流れに乗って卵子が移動していくのだ。また、卵管が収縮したり、膨らんだりする蠕動運動も、卵子の動きを助けてくれる。

卵子が受精可能な期間はそれほど長くはない。

卵子は24時間後ごろには、受精機能を失ってしまうのだ。

この時間内に卵子は精子と出会う必要があるのだ。

なお、精子は最大で約5日間、受精可能である。

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